環境研究総合推進費推進費1-2502
タイヤ摩耗粉塵の河川・海洋流出量の精緻な推計と、
それに基づく生態リスクの評価と低減に係る研究
令和7(2025)年度環境研究総合推進費 実施課題
課題番号:1-2502
課題名:タイヤ摩耗粉塵の河川・海洋流出量の精緻な推計と、それに基づく生態リスクの評価と低減にかかる研究
研究代表者:仲山 慶(愛媛大学沿岸環境科学研究センター)
実施期間:令和7(2025)年度〜令和9(2027)年度
研究概要
タイヤ摩耗粉塵は環境中に流出するマイクロプラスチックの5割近くを占めるとされ、その削減は急務です。タイヤ摩耗粉塵の環境負荷については以下に挙げるタイヤ特有の問題が存在します。
タイヤは現代社会の基盤を支える技術のひとつであり、使用量の削減が困難であること
路面との摩擦で摩耗するため、粉塵の環境中への放出が前提の使用デザインであること
多くの添加剤が使用されており、その多くが速やかに溶出すること
とくに、添加剤の問題については、老化防止剤として使用されている6PPDから生じるキノン体が一部のサケ科魚類に対して極めて強い毒性を示すことが問題となっています。以上のことから、タイヤ摩耗粉塵および添加剤由来の化合物の水圏環境における生態リスクの評価は極めて重要な課題であると考えています。
本研究課題は、タイヤ摩耗粉塵の環境流出・生態リスクを含む環境負荷の効率的かつ効果的な低減対策を提示することを目的として、タイヤ粉塵の流出量の精緻な推計、環境中運命予測、曝露評価、毒性評価を実施し、以上の結果を統合してタイヤ粉塵および添加剤由来化合物の生態リスクを評価するものです。我々は、タイヤ摩耗粉塵の環境中挙動と生態リスクを把握し、雨水管理システムによる流出量削減効果を検証するとともに生態リスクを管理し、タイヤの持続的な使用に貢献したいと考えています。
実施体制
サブテーマ1:タイヤ摩耗粉塵の流出量推計およびリスク低減策の提案
サブテーマ2:タイヤ摩耗粉塵および添加剤由来化合物の環境モニタリング
サブテーマ3:タイヤ摩耗粉塵の毒性評価と高感受性種の探索、リスク評価
参画機関
国立大学法人 愛媛大学
一般財団法人 日本自動車研究所
国立研究開発法人 国立環境研究所
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
国立大学法人 鹿児島大学
公立大学法人 富山県立大学
プレスリリース
愛媛大学:https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/pr_20250402_cmes/
環境再生保全機構:https://www.erca.go.jp/erca/pressrelease/pdf/20250314_1.pdf
環境省:https://www.env.go.jp/press/press_04560.html